母親一年生による反面教師ブログ

0歳児育児中の管理人の後悔を公開してこれから妊娠したい方・出産を迎える方への反面教師になるブログ

【体験談】帝王切開 術後1日目(その2)痛み止めの利用は計画的に。

こんにちは、ダラリーヌです。

 

帝王切開後初めての自力歩行に挑んでいる私。

 

daraleene.hateblo.jp

 

新生児室はナースステーションの隣だったので、部屋からはすぐでした。

すり足歩行で何とかたどり着き、看護師さんに娘を連れてきてもらいます。

看護師さんが抱っこしていた時は起きていたのに、私が受け取るとスッと寝てしまいました。可愛い。この子が昨日まで私のお腹の中にいたのか・・・と不思議な気持ちです。

 

そこで思わぬ再会がありました。鍼灸外来の先生が来てくれたのです!

産前に通いまくってちょっと仲良くなったからか、お見舞いに行くよと言ってくれていたのですが、冗談かと思ったら本当に来てくれました。

そこで先生に鍼灸のおかげで出血が少なくて済んだことと、今のところ傷口も想像していたよりは痛まないことのお礼を伝えました。何より、先生から「2週間前に帝王切開で出産した他の患者さん、鍼灸のおかげで傷の痛みはほとんどなくて経過も良好だって言ってましたよ」と言われたことが手術前の心の支えになっていたので、お礼が言えて良かったです。

まあ痛みに関しては昨夜の時点で痛みチャートの5(我慢できない痛み)とか言っちゃってたんですが、その時には「振り返ってみれば5も無かったかな~」くらいの感覚になっていたので、やっぱりお灸のおかげでだいぶマシだったんじゃないかと思います。はい。

 

で、娘&鍼灸の先生との再会後には大部屋に移動しました。そこでは前日私の前に帝王切開出産をした人と隣になり、お互い痛みに耐えながら頑張りましょうと励ましあいました。

 

そしてそこで看護師さんから「あ、そうそう。これからトイレに行くたびに、名前の書かれた袋がありますからそこに尿を溜めていってくださいね」との衝撃的指示が。どのくらい尿が出ているかで点滴の量が変わってくる?とか。しかし、今までそんなことをした経験などもちろん無いのでとても驚きました。「え、なんかきたない・・・」とか思ってしまいました(^^;)

その時ちょうどトイレに行きたいと感じていたので、術後初めての一人トイレに挑戦することになりました。看護師さんにどのようにすればいいのか教えてもらいながら、そして座ったり立ったりのたびに痛む内部の傷に耐えながら、何とか初回の自力トイレを完遂。すべての動作に時間がかかるのでギリギリまで我慢していたら間に合わないな・・・と思いました(^^;)ベッドに戻ってから「トイレ行くのだけでもしんどいからあんまり水分摂らないようにしよう・・・」と誓いました。が、点滴で水分補給されているのであんまり意味のない決意でした(笑)

 

夕方には主人がお見舞いにきてくれ、また頑張って歩いて新生児室に向かいました。そこで看護師さんが気を利かせて娘を連れてきてくれて、今度は主人に抱っこしてもらいました。正直自分が抱っこした時よりも感動して、めちゃくちゃ写真を撮りまくりました。この写真が今晩の私を救ってくれることになるとはこの時は露知らず・・・

 

その後は夕食の時間だったのですが、昼食同様胃が受け付けずほとんど残してしまいました。スパルタな主人が「あと一口!もう一口!」と横で熱くエールを送ってくれたのですが(笑)

面会時間が終了し主人が帰った後、何だか頭痛がしたので「今日は早めに寝よう」と思いました。頭痛自体は実は日中から少しあったのですが、夜になるにつれ酷くなってきたのです。「術後少しでも多く動けば動くほど回復が早くなる」というネットで仕入れた情報を真に受けて無理をしたのが良くなかったようです。消灯前のチェックに来た看護師さんに頭痛を訴えたところ「無理せず休みましょう」と言われてしまいました(^^;)

 

と、ここで緊急事態が発覚しました。なんと、術後からずっと繋がっていた痛み止めの点滴が空っぽになっていたのです!!!

この痛み止め、手のひらサイズくらいの容器の先端にボタンがついていて、カチャッと押し込めるようになっています。押すと痛み止めが出て、1回押したらその後15分くらいは過剰に入るのを防ぐため押せなくなります。・・・という説明を術後すぐされたのですが、麻酔でぼーっとしていたからかきちんと理解しておらず、私はてっきり「このボタンを押さなければ痛み止めが一切入らない」と思い込んでいたのです。しかし実際は「痛み止めは少量でずっと入っているけれど、それで間に合わないくらい痛みが出てきた時だけボタンを押せば一時的に痛み止めを多く投与できる」が正解で、知らずにかちゃかちゃ押しまくっていたせいで通常術後2日くらいまでは持つところ1日ですっからかんになってしまっていたのでした。

それを聞いた瞬間によぎる、昼間の鍼灸の先生との会話・・・。「想像していたより痛みがないで~す」じゃないよ自分。看護師さんが想像していたよりはるかに速いペースで痛み止め使いまくってただけだったよ。

新しい痛み止めの容器をもらえるのかと思ったら、看護師さんは点滴の管を外しただけで補充なしで行ってしまいました。もうこの時点で嫌な予感しかしなかったのですが、頭痛もあるのでとにかく寝てしまえと思い就寝。

しかし消灯時間もとうに過ぎた23時頃、頭痛など吹き飛ぶレベルで傷口が痛み出しました。はい、嫌な予感的中です。わずかに体内に残っていた痛み止めもついに切れたのでしょう、防具なしで攻撃を食らっている感覚でした。痛い。いえ、絶対に我慢できない痛みではなかったのですが、それゆえにこの程度でナースコールを押していいのか?また大部屋に移ったのもあり他の人を起こしてしまうのでは?と気兼ねして、ひたすら耐えて痛みを無視して眠ろうとしました。しかしそうして時間だけが過ぎていき・・・午前1時を回ったところでギブアップ。ナースコールを押して助けを求めました。

きてくれた看護師さんに「明日服用予定だった錠剤の痛み止めを一つ先に飲みましょう」と言われ、藁にすがる思いで飲みます。そして痛みが引くのを待ちますが一向に変わりません。そうなると持ち前のネガティブ思考がにょきっと顔を出して、「これは何か悪い兆候なのでは」とか「このまま痛みがずっと治まらないんだ」とか、「このまま夜が明けないかもしれない」とか、とにかくとても絶望的な気持ちになっていきました。思い返せばさすがにそれは大袈裟でそこまでの痛みではなかった気もしますが、とにかく術後で一番痛みを感じたのでした。

そんな時ふと、夕方撮った主人と娘の写真を思い出して夢中で見ました。「私はこれから主人と力を合わせてこの子を育てていくんだ、そういう未来があるんだ、だからこの夜が明けないなんてことはないんだ」と、どこぞの地球滅亡映画のヒロインかのような大袈裟なことを阿呆みたいに心の中で唱えながら、一人静かに涙を流しました。

ひとしきり泣いて、でも全然痛みが引かなかったので、あきらめてスマホをいじることにしました。そしてふと気付いたら、窓の外には朝日がさして、明けないかと思われた夜がとっくに明けていました。夜中にナースコールで来てくれた看護師さんが体温を測りに来てくれて「3時に巡回した時には寝てましたよ」。内服薬がばっちり効いて、ぐっすりと眠っていたようでした。ちゃんちゃん。