母親一年生による反面教師ブログ

0歳児育児中の管理人の後悔を公開してこれから妊娠したい方・出産を迎える方への反面教師になるブログ

【体験談】帝王切開 術後1日目(その1)ただ歩くだけなのに難易度高すぎ!

こんにちは、ダラリーヌです。

 

無事に帝王切開にて出産したものの、腰痛という思わぬ痛みに一晩悩まされた私。

 

daraleene.hateblo.jp

 

眠れたようなそうでないような一晩が明け、待ちに待った朝がやってきました。

何を待っていたかというと、今朝からOKが出ていた水分摂取です!!

まずはOS-1からスタート。しかし、いざ飲もうとするも体があまり欲していません。それに加えて看護師さんから「一気に飲むと胃が痛くなるので少しずつにしましょう」と言われていたため、一晩中恋い焦がれた水分との再会はかなりドライなものとなりました(^^;)

 

その後10時ごろに先生が回診にみえました。

術後の経過は良好とのことで、お昼はお粥になるが今晩には普通の食事をとっても大丈夫だと言われました。お粥でもなんでも、おとといの21時から何も食べていなかったのでとても楽しみでした。

 

回診が終わり、看護師さんから「昼食に向けて態勢を整えておこう」と言われました。

ずっと横になったままだったので食事の際に頭を急に起こすとふらふらしてしまうため、少しずつ体を起こしていきました。電動ベッドの頭のところを少し上げ、その体勢で問題なければまた少し上げて・・・と、ちょっとずつ試していき10分くらいかけて上半身を起こした状態にしました。

そうこうしているうちにお昼ご飯が運ばれてきました。てっきりお粥のみかと思っていたのですが、お盆にはお粥というより軟飯とその他色々なおかずも一緒に載っていました。どれもとても美味しそうだったのですが、水分と同じでこちらもなかなか胃が受け付けず・・・お米を半膳ほど食べたところで「うえっ」とえずいてしまったのです。

その時それまであまり意識しないようにしていた腹部に、かみなりが落ちたかのような激痛が走りました。えずくという行為はどうやら結構腹筋を使うみたいです・・・。一回えずくだけでこの激痛、もし吐いてしまったら大変なことになるぞ・・・!!と頭の中はパニック状態。必死に吐き気を我慢しました。幸い一度のえずきで吐き気は収まりましたが、楽しみにしていた食事がほどんと取れなかったのでショックでした(TT)

 

昼ごはんが終わると、「新生児室の赤ちゃんに会いに行く」というミッションが告げられました。電動で上半身を起こして食事をするだけでへとへとになっていた私にはなかなか難易度の高いミッションです・・・そもそも立ち上がることができるのでしょうか?

しかし看護師さんは待ってはくれません(^^;)「じゃあまず上半身を完全に自力で起こしましょうね~」と言って、私が行動に移すのを待っています(^^;)やるしかありませんでした。

とりあえず途中まで電動ベッドを起こします。それによりかかった状態から完全に自力で起き上がるには重心を前に持ってこなければいけないのですが、それがなかなかできません。前かがみになるとそれだけで腹筋に負荷がかかって激痛が走るのです。というか、まず腹筋にどうやって力をいれたらいいのか分からなくて「え?え?どうやって起きるんだっけ?」と独り言をこぼしまくっていました。

「痛い痛い痛い~~!!」と言いながらもようやく体を起こすと、看護師さんが「じゃあ尿管カテーテルを抜きますね~」と次のステップを提示してきました。内心「いやいやちょっと待ってここまで頑張ったから一旦休憩・・・」と思いましたが看護師さんは手際よく作業していきます。

正直尿管カテーテルを抜かれるのはとても嫌でした。なぜかって?とても快適だったからです(笑)トイレに行かなくても済みましたし、尿意を感じませんでした。友達にそうLINEしたら「幸せのハードル下がりすぎでしょ」と笑われました(笑)

でも、いまだかつて経験したことのない痛みに苦しんでいる私としては、トイレのことを気にしないで済むのは本当にありがたかったのです。上半身を起こすだけでこれほどの激痛があるのに、トイレに行くという行為はとてもハードルが高すぎて無理に思えました。しかし、無情にもカテーテルはスッ・・・と抜けていきました(TT)

ちなみに、「カテーテルを抜くときも痛い」という体験談を読んでいたので、それも怖くて抜いてほしくないと思っていたのですが、またしてもゆっくり息を吐いている間になーんの痛みもなくあっという間に終わっていました。

 

その次は「立ち上がる」というまたしても高すぎるハードルが待っていました。

立つ前に、両足をベッドから降ろさなければ立ち上がれないわけですが、それがまた本当に痛くて無謀な挑戦に思われました。足を平行に動かすだけで腹筋に負荷がかかって激痛です。それでもなんとか少しずつ動かしてようやく降ろすと、今度はその足に体重を乗せて立ち上がらなければなりません。

普段何気なく行っている一つ一つの動作がこれほどまでに辛いとは・・・正直、この時まで帝王切開の本当の辛さを全く理解していませんでした。無事に出産できたことで全て終わったような気がしていましたが、とんでもない。とにかく早く自分を回復させなくては・・・。できるだけ早く回復して、育児に全力を注げるように体勢を整えなければなりません。それには目の前のタスクを一つひとつクリアしていくしかありませんでした。

立ち上がれたのであれば、次は「歩く」。歩いて新生児室まで行く。そして昨日一瞬しか会えなかった我が子を抱っこしたい。その一心で何とか自分の両足に体重を乗せ、ベッドから離れることに成功しました。自分を奮い立たせて、いざ亀よりも遅い足取りで頑張って歩き出します。

と、その前に看護師さんからアドバイスが。「普通に歩こうとするより、すり足の方がいいですよ」。なるほど確かに、一歩ごとに足を上げるよりもすり足の方が楽で、これならいけそうでした。

そしてついに十数時間ぶりに歩行を再開したのでした。

 

自分としてはもっとスタスタ歩けるつもりでした。そのために前日の夜一生懸命に寝返りをしたり膝を立ててみたりとベッドの上で動いていたのですから。しかし思ったよりも足が進まなくて、情けなさで途中看護師さんに「みなさんもっと歩けるものですか?」と聞くと、返事は意外にも私はかなり歩けている方だとのことでした。本当に無理な人は一歩も動けないそうです。

 

昨日の自分、頑張っておいてくれてありがとう。