母親一年生による反面教師ブログ

0歳児育児中の管理人の後悔を公開してこれから妊娠したい方・出産を迎える方への反面教師になるブログ

【体験談】帝王切開当日(その3)いよいよ赤ちゃんの誕生!

こんにちは、ダラリーヌです。

 

恐れおののいていた腰椎麻酔をあっという間にクリアした私。

 

daraleene.hateblo.jp

 

胸のところについたてのようなものが置かれ、主人が手術室に呼ばれて入ってきました。胸から上は自由に動くので主人と右手をつなぎました。

 

酸素マスクを付けられ、先生が麻酔の効きを確かめるために私の足をツンツンして「これ分かる?」と聞いてきました。はっきりとした感覚はありませんでしたが触られていることは分かったのでそう伝えると、先生は多分麻酔をもう少し足すようなことを指示していました。以前大腸内視鏡検査を受けた時に、麻酔ではないですが鎮静剤を使ってもらったのにもかかわらず全く効かなくて終始カメラが大腸の壁に当たる痛みを感じていたので、この時先生が麻酔を足してくれたのには安心しました。読み漁っていた帝王切開体験談で「麻酔が効かなくてすごく痛かった」というのを見ていたのでそれも恐れていたのです(笑)

 

そしてドラマでよくみる「それではこれから帝王切開術によるなんとかかんとかを開始します」的な挨拶?があり、いよいよ開腹手術開始です。

といっても私は麻酔が完全に効いていたので、先生方の会話から今何が行われているのかを推測するのみで何をされているとかは全く分かりませんでした。(当たり前ですね)私の感覚ではただひたすら穏やかに横になっていたのですが、立ち会っていた主人に後から聞いたところによると、私の体は先生方が引っ張ったり押したりと、主人が引くぐらいグワングワン上下に大きく揺れていたそうです。全然分かりませんでした。

 

開始から10分もしないうちに「赤ちゃん出まーす!」と看護師さんの声がかかり、しばらくしてかすかな産声が上がりました。

その瞬間はさぞかし感動もの・・・と手術前は思っていたのですが、始まってからすぐ生まれるというあまりのスピーディーさに驚いて最初は「え、何?」という感じでした(^^;)

しかしすぐに事態を把握。そして昨年末からつい先ほどまで一心同体で四六時中一緒にいた赤ちゃんがついに一人の人間としてこの世に生まれてきたことにひたすら感動しました。知らないうちに涙がこぼれていました。そばにいた主人と目を合わせて、二人でその感動を共有しました。

私たちの赤ちゃんが、夫婦の絆をより強固に、確実なものにしてくれた瞬間でした。

 

看護師さんが赤ちゃんを頭のところまで連れてきてくれました。初めてみる我が子は、普通分娩で産まれる子とは違い白かったです。「赤」ちゃん、というより「真っ白」ちゃんでした(笑)

そして主人が持ち込んだカメラで生まれたてほやほやの我が子と初めての家族写真を撮ってもらいました。その後赤ちゃんはすぐに保育器に移されました。3000グラム近い体重で生まれたし発育も問題なかったのですが、帝王切開の赤ちゃんはまず一晩は保育器に入るそうです。問題なければ明日にでも普通のベッドに移るとのことでした。

 

主人はここで退出。残りの時間は私の処置でした。おそらく手術時間の9割は事後処置だったと思います。それほど出産はあっという間でした。

私自身の出血量は大丈夫かな・・・などといった不安は少しあったのですが、赤ちゃんが無事に生まれたという大きな安心感から、術前に感じていた恐怖心などはすっかり頭から無くなっていました。あとから聞いた話では、吸引した液体700mlのうち羊水が300ml程だったそうで、出血は正味400ml。献血程度だったそうです。実はこれも鍼灸のおかげだと思っています。鍼灸師の先生から、「帝王切開になっても出血は少なくてすむと思いますよ」と言われていました。血の巡りがよくなると出血が少なくなるのでしょうか??理屈は分かりませんが実際にかなり少ない出血量で済んだので、私は鍼灸のおかげだと感謝しています。何より術前に「出血が少なくなる」と思えた安心感は大きかったです。

 

処置が終わってからストレッチャーで手術室を後にしました。保育器がある部屋の前を通って病室に行くとのことで、移動中は気持ちが悪くなるから目を閉じておくようアドバイスされました。

保育器の部屋の前で一旦止まり、ガラス越しに我が子と再会。何だかまだお腹の中にいると思ってるのかな?という表情で眠っていました。

 

ストレッチャーはそのままナースステーション近くの個室に入り、術後の点滴やら何やらが手際よく沢山付けられていきます。ナースステーションの近くというのがまた安心でした。

色々と装着された中で一番不思議な感覚だったのが、両足の血栓予防のエアマッサージャーでした。個室に入ってしばらくすると左足の感覚が少しずつ戻り始めたのですが、マッサージャーが左にしかついていないような気がして少し不安になりました(笑)両足ついているか確かめようと思ってもまだ頭も起こせないので、右足の感覚が戻るまでしばらく不安でした(笑)

 

「今夜はこの部屋で完全看護で過ごすことになりますので、何かあったらすぐに呼んでくださいね」と看護師さんに言われて、とりあえず無事に出産できた安堵から朦朧としてきた意識の中ナースコールをしっかりと握りしめたのでした。

 

 

 

帝王切開当日編、もう少し続きます。